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2011年12月15日

竹内 弘美さん/介護施設総施設長

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竹内 弘美 プロフィール

・総施設長
 「グループホームのんた」「グループホーム夜市のんた」「デイサービスYOU」
 「デイサービスはなばたけ」
・ケアマネージャー
・認知症ケア専門士
・認知症ケア推進委員
・夫は(医)竹内医院院長

平成17年山口県の推薦で認知症介護指導者養成研修を受講(認知症介護研究・研修仙台センター)
以降、認知症介護指導者として活動中。

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皆さんは認知症の高齢者が現在何人位いらっしゃるかご存知ですか?
約190万人ともいわれています。その数は年を追うごとに増加して、2020年にはおよそ300万人になるとも推計されています。

わたしの嫁ぎ先は田舎の医院で病室を持っています。顔なじみの患者さんも多く、いつも気軽に話をしていた方が、ケガや手術などで大きな病院に入院されて退院後、自宅復帰まで当病院で入院されるのですが、どうも違うのです。
何がって?顔つきです!険しい顔をして病室の廊下を歩き回り、他の病室へ勝手に入ったり、奥さんへ暴力を振るったりとか、スッタフたちも私も止めることに必死でした。何か良い案はないものかと、思案していた頃、認知症(当時は痴呆と言っていました)の高齢者が少人数でなじみのスタッフと生活をすることにより、穏やかな生活を取り戻す施設が全国的に広まりつつあるというニュースを耳にしました。それが私と「グループホーム(認知症対応型共同生活介護)」との出会いでした。
早速、認知症のこと、グループホームのことを勉強するために、広島や長崎、鹿児島など先進的なグループホームを見学に行き、私もぜひやってみたいと平成14年6月に「グループホームのんた」をオープンしました。

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当時はグループホームを作るのには向こう三軒、両隣に印鑑を付いてもらわないと県から許可がおりず、一緒に勉強して開設を目指していた方々も近所の人の理解が得られず断念した人もいました。「そんな人達にうろうろされたら困る。」とか「火事を出されたら困る。」とか言った理由でした。
当グループホームでも、見学に来た近所のお年寄りが、「きれいな建物やけど私はこんな所には入りたくないね。」「あんな人たちと一緒にされたくない。」などという声が耳に入ってきていました。まだまだ痴呆の人には住みにくい世の中だなと思っていたところ、平成16年12月に「認知症」という呼び名にかわり、テレビや映画でも取り上げられるようになりだしました。

平成17年に、県の推薦で厚労省の「認知症介護山口県指導者」の資格を取り、以後山口県内外で認知症の人の介護にあたるスタッフ達に、新しい認知症の理解を深めてもらう活動や、認知症の人のためのアセスメントシート「センター方式」の使い方や、一般の人に認知症の人の理解や接し方を伝える「サポーター養成講座」など私にできる活動を続けています。
2015年までには、厚労省は認知症の人が在宅で生活できる世の中をつくることを目標に掲げています。私自身、まだまだやらなければいけないことがたくさんありますが、地道に頑張っていきたいと思います。


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投稿者 green_heart : 09:59 | コメント (0)