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2017年06月13日

宮澤 真喜子さん/ピュアソイル

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予防医療業界でカウンセラー、秘書、広報として約10年勤務。
沢山の患者様と接し、心が健康でなければどんなに良い医療も太刀打ちできないと実感。
心を健康に保つには【食事・運動・睡眠+自然と触れ合うこと】を『習慣化すること』だと気づく。

2014年クリニック退職後、半年間「食」の学校に通い、調理師と食生活アドバイザーの資格を取得。体に良い食材を患者さんに届けたいという想いで全国の有機農家さんを訪ね、自分自身が納得した食材だけを紹介している。

2015年 予防医療普及のため(株)ピュアソイルを設立
・家庭菜園の普及活動・健康食品の企画開発・医療向け食材の提案・クリニックの営業サポート・有機農業生産者開拓・コンサルティング業務を行っている。

〜食の大切さに気付いたのは実は最近〜
医療機関に10年勤めたと言っても、最初の5年は視力回復の眼科だったので、その頃は食に全く関心がありませんでした。一人暮らしだったためスーパーで食材を買うと使い切れずにダメにしてしまうことが多く、自炊するよりコンビニの方が経済的と、毎日コンビニ食で済ましていたので、いつも肌が荒れ、体温も低く、健康的とは言えませんでした。

〜アンチエイジングクリニックに勤めたのが転機に〜
私の勤めたアンチエイジングクリニックには癌治療専用のフロアがあり、癌患者様とお話する機会が多くありました。そこで私が目の当たりにしたのは、気持ち次第でどんどん病気が作られてしまうということでした。余命2ヶ月と診断された方が明るく前向きに食事療法や点滴療法などを続けて何年も元気に生活されている一方で、まだ癌とは言えないような段階なのに「癌だ、癌だ…」と心配されて食事も喉を通らなくなり、日に日にげっそりと痩せて行ってしまった方もいらっしゃいました。
心を健康に保つにはどうしたらいいのか、私には何ができるのか?色々と調べた結果、日々の食事が大きく関わっているということに気づきました。

〜治療が必要になる前に私のできることは?〜
医師や看護師ではない私がクリニックでできることは限られていました。「私にできることは、治療が必要になる前の食の分野だ。患者様に私の選定した食材を食べて元気になってほしい」と思い、クリニックを退職。食の学校に通った後、全国のオーガニック圃場を訪ね歩きました。

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〜オーガニック野菜がすべて良いわけじゃない〜
実際に農家さんや八百屋さんと対話して分かったのは、オーガニック=全てが良いものではないということでした。巷に溢れるオーガニック野菜の中には硝酸態窒素過多の野菜も存在します。本当に安心安全な野菜はどれなのか?残念ながら今の日本の制度では判断する術はありません。「だったら自分で作っちゃおう!本物のオーガニック野菜を」と、畑で野菜作りを始めたのが4年前。硝酸態窒素過多になりやすい鶏糞堆肥は避け、落ち葉や畑に生えた雑草を集めて麹を入れてすき込み、腐植堆肥を作っています。今年からミネラルバランスや生物多様性を重視した土壌分析をしながら「安心安全を見える化」し、エビデンス収集を始め、ゆくゆくは患者様でも安心して食べていただけるものにしたいと思っています。

〜農業には食べる以外に大切なものが沢山ある〜
「安心安全な野菜が食べたい」と始めた農業でしたが、もっと多くの学びがありました。
今まで、スーパーに売られている野菜の姿しか知りませんでしたが、種や葉の形、花の色、実のなり方など、成長過程を知ることでいちいち感動し、作物への愛情が生まれます。野菜嫌いの子どもたちも自分で作ったものは嬉しくて、喜んで食べるようになると思います。私は学校の授業に農業を取り入れることを推奨します。農業はなによりの食育だと思います。

〜土に触れる生活が健康に不可欠〜
土1gには1億もの生物が住んでいて、その生物たちの働きによって作物は成長します。都会に住んでいると1年365日アスファルトの上を歩き、土を踏むことがありません。コンクリートやアスファルトからはプラスイオンが発生していて、人にとってはストレスと言われています。園芸療法が鬱などの精神疾患に効果があると注目されているように、定期的に土に触れ、生物の生命力を体感することが健康にも必要不可欠であるということを伝えていきたいと思っています。

〜農業はスポーツ〜
農業は草取り、耕し、うね立てなど沢山の作業があり、長い時間体を動かすことになります。
鍬を使ってうねを作る作業など、農作業は体中の筋肉を使いながら何時間も熱中し、瞑想状態になります。無心で何時間も続けられるスポーツはそんなにありません。農業をスポーツと捉え、日々の生活に農業を取り入れることが健康にとても良いことを普及して行きたいと思っています。

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〜最後に…〜
日本の医療費はついに年間41兆円に膨れ上がり毎年増加しています。そのうち95%は保険適応の治療に使われています。つまり保険適応外の予防のための医療費は残り5%にも満たないのです。これではいつまで経っても日本の健康寿命は延びないですし、医療費も削減できません。
私は予防医療や栄養学を大切にする医師や医療関係の方と共に、【食事・運動・睡眠+自然と触れ合うこと】を『習慣化すること』ということを世の中に広め、一人でも多くの方が健康で幸せな生活を送れるよう、今後も活動してゆきます。

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投稿者 green_heart : 2017年06月13日 09:58

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