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2017年12月16日

山崎 まいこさん/まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長

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プロフィール
滋賀医科大学卒業後、大阪市立総合医療センターで臨床研修を行い、
大阪市立大学附属病院形成外科、大阪市内の皮フ科常勤医師、大阪市内美容皮膚科院長を経て、
Maiko Holistic Skin Clinicを開院
米国Nutrition Therapy Institute日本校卒業

所属学会
・日本皮膚科学会
・日本形成外科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本レーザー医学会
・アンチエイジング学会指導士
・米国NTI認定栄養コンサルタント
・点滴療法研究会

『ホリスティック医療』
私はこれまでに、一般皮膚科、美容皮膚科の診療を通して、肌に悩みを持つ多くの患者様に出会ってきました。そのなかで、アトピーやにきび、湿疹といった特定の症状に対し、単に塗り薬を処方するというような部分的な外側からのアプローチでは、症状のコントロールはできても、なかなか「治る」という段階にまで達しないことを痛感したのです。根本的に治すには、外側からだけでなく、内側からのケアも欠かせません。 そこでまず始めたのが、栄養学の勉強でした。皮膚は、体内の状態を映し出す最大の臓器で、食べたものはダイレクトに肌の状態に出てくるからです。その後さらに、勤務しながらアメリカのNutrition Therapy Institute日本校に通学し、栄養素の消化・吸収と、腸内環境にまで着目した「酵素栄養学」を修得しました。

そして、自分の想いを伝え、あらゆる角度から肌のことを考えて治療や検査を提供するクリニックを開業することとなりました。クリニックの名前にもあるホリスティックとは、全体的な、包括的な、という意味で、「一部分ではなく、全体を見る」という考え方を指し、まさに私が目指すところでもあります。ホリスティックな医療を行うことで、外側からも内側からも総合的に診療し、ナチュラルで美しい素肌を引き出して差し上げる。そして、一人でも多くの方に幸せになっていただけたらと願っています。


消化・吸収と腸内環境に着目した『ホリスティック栄養学』
一般的な栄養学が、主に栄養素に着目しているのに対し、酵素栄養学は栄養素を摂取した後の「消化・吸収と腸内環境」に着目した学問です。

どんなにいい栄養素を摂っても、消化・吸収するための「消化酵素」が働いていなかったり、腸内の状態が悪ければ、その栄養素の有効性を生かすことはできません。逆に悪影響を及ぼす物質へと変化することさえあります。

そこで私は、酵素栄養学をベースとした「ホリスティック栄養学」にもとづき、栄養指導を行っています。必要な栄養素を摂取し、しっかり消化・吸収できるようになれば、おのずと体の中は整ってきます。体内が整えば、肌の状態も整う。さらには、精神も穏やかに、落ち着いた状態に整っていきます。体内の状態は、精神にも大いに影響するのです。そして精神が整うと、さらに栄養素の消化・吸収がよくなる。まさに、理想的な好循環が始まるのです。外見が美しいだけでなく、精神的にもバランスが取れている女性は、内側からオーラがあふれでていて、素敵だなと感じます。


ひとつのやり方に固執せず、バランスを大切にしたい』
ホリスティックであるということは、何かひとつの偏ったやり方に固執するのではなく、バランスを大切にすることだと思っています。ですから私は、西洋医学の外側からのアプローチにも積極的です。

たとえば、アトピーの患者様には、栄養面での指導もしますが、必要なときにはステロイドの塗り薬も使います。なぜならアトピーを栄養面からのアプローチだけで改善しようとすると、効果が出るまでに長期間かかり、長引くと炎症が上手くコントロールできず、色素沈着や痕が残ってしまうこともあります。痕が残れば、それを消すことは難しく、後々ストレスになることもあります。ですから、適切なステロイドの塗り薬の使用も、大切な治療のひとつです。一方で、やみくもにステロイドだけで症状を抑えようとするのも、バランスを欠いていると考えているため、そこで内側からのアプローチは必須であると考えています。

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私が日々の診療にあたって大切にしているのは、「患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせたアドバイスをして差し上げる」ことです。たとえば生活習慣のアドバイスの中で、仕事が終わるのが遅い方や、夜の仕事の方に、「早寝早起きをしましょう」とアドバイスしても、実践できないわけですからナンセンスです。また、ご両親の介護などで自分の時間が取れない方に、「毎日、必ず自炊してください」というアドバイスするのも意味を成しません。そうではなくて、その方に実践していただけて、なおかつ有効なことをご提案する。ただ正論を並べるのではなく、臨機応変に、柔軟に、真の美しさを引き出すお手伝いをさせていただく。それが、私の役目だと考えています。そして、患者様の“選択”も大切にしたいと考えています。患者様がどうなさりたいのか。どんなときも、そのお気持ちこそが大切です。

診療を通して、患者様が笑顔で過ごしていけるよう、少しでもサポートすることができれば、医師として、これほど嬉しいことはありません。

投稿者 green_heart : 2017年12月16日 10:19

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