あなたの街の素敵な女性たちを一人ずつご紹介しています。

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2013年02月15日

奥谷 京子さん/WWBジャパン代表

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20世紀は女性の問題を解決する時代、21世紀は女性が問題を解決する時代


《1000人の女性起業家が誕生〜WWBジャパン22年の活動》

 WWBジャパン?女子プロレス団体?と思われる人もいるかもしれません。「女性のための世界銀行」という世界的な起業支援団体で、1990年から日本支部は活動しています。山口県は「女性起業家先進県」といわれるのですが、私たちも古くからお付き合いがあり、県内あちこちで女性起業家たちが活躍しています。
 主には開業するためのノウハウを教える「奥谷京子の夢起業塾」を開催していますが(東京にて偶数月に開催)、参加者も18歳から84歳と年齢層がバラバラです。夢を追う人に年齢は関係なく、そして精神的にも経済的にも自立する女性はキラキラ輝いています。私がこの仕事をずっとやり続けられるのは、この素敵な女性たちに出逢うからです。


《5日で200万の応援が全国から集まる》

 タイトルに書きました文章は、いつも私が講演会でお話しすることです。助詞の「の」と「が」の違いですが、これはとても大きいことと思います。東日本大震災が起きた時に女性たちの力がいかに大きいかを私は実感しました。
 3.11当日、私は東京の事務所にいて、震源地を見て愕然としました。三陸地方の人々の顔が思い浮かび、その中でも岩手県九戸郡洋野町の庭静子さんは1年前に訪問したばかりで、しかも飲食店は防潮堤よりも海側にあったので、すぐに安否確認をしました。
 数日後に再度連絡したら、彼女は自分のことよりも女性従業員たちの雇用について心配していました。何もしないと不安になり、手を動かすことがいかに大切か。彼女と話した結果、すぐに自宅脇で加工場を再建しようという話になり、「いつでも送ってね便(予約購入)」を提案し、全国の女性起業家に応援を求めました。すると5日であっという間に200万円が集まり、商品づくりが再開しました。全国の女性起業家たちは使途不明な義援金ではなくて見える相手を応援することに共感してくれました。これまでWWBが培ってきた女性たちのネットワークが大いに活かされ、問題解決へとスピーディーに繋がりました。

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《被災地で仕事を創る〜ソーシャルニットワークプロジェクト》

 庭さん応援に続き、被災した範囲も広く、さらに地元でお金をかけずに出来る仕事創りは何かないかと思っていたところに、私は祖母が編み物をしていた様子を思い出しました。さらにWWB卒業生でプロのニットデザイナーが協力して下さり、編み物による仕事創り「ソーシャルニットワークプロジェクト」が2011年6月からスタートしました。
 現在では福島県の会津若松、岩手県の宮古、大槌、岩泉、さらに青森県青森市(福島から避難した人々)に展開して60人以上の輪が広がり、そして毛糸は全国からの頂きものを利用して被災地の編み手さんたちに負担をかけず、さらには買い手さんも世界にたった1つの作品を選ぶ楽しみを味わって頂いています。そして自分たちで全国を回り、被災の体験を語りながら販売も行って、さらなる自立に向かっています。

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《後継者を創りながら、創業者は世界で貢献》

 私が今後やっていきたいのは、20年前に起業した女性たちは引退の時期を迎え、事業を息子・娘へ継承し始めています。近くにいれば子どもたちの仕事のやり方が気になる、でもまだ知恵も体力もあふれているのでもっと働きたい、こういう声が多いのです。私は彼女らの次なる活躍のステージを作ることで、世界に貢献する日本の女性たちを応援したいと考えるようになっています。
 現在、発達障がいの子どもたちの療育・自立プロジェクトをインドネシアで立ち上げています。急速に経済の伸びるアジアの国々で発達障がいの問題は日本以上に今後深刻化していくと考え、静岡県富士宮市の「療育学校ほおずき」の伊藤昌江さんにご協力いただき、子どもたちの成長をどう促せばいいかという人材育成を現地で始めました。このような社会の問題解決を通じて世界の女性たちと繋がっていきたいと思います。

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投稿者 green_heart : 2013年02月15日 10:20

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